小児頭痛を心身症と考えその治療プロトコールで治療を行われている事案を多く目にします。こどもは敏感で大人が考えいる以上に夫婦間の問題をあるいは学校の中の問題を深刻に考えているようです。
14才の男児は先のプロトコールで2年程治療を受けています。小児科で起立性調節障害と診断されその後小児精神科で治療を受けているものの頭痛の軽減効果が乏しく当院受診されています。
頭痛は片方が痛い事はないものの拍動性の頭痛で、頭痛の強さは頭痛がない状態で頭痛0想定される最大の頭痛を10として頭痛の強さは平均で7-8/10、最大で10/10、日常程度の活動で頭痛が悪化する。吐き気はないが音、光過敏があり薄暗い所が休む場所としては好み、音はない静かな状態を好む。
前兆のない片頭痛の診断及び慢性片頭痛です。心身症診断治療と片頭痛診断治療を比較にするには格好な事例です。片頭痛予防治療薬の第一、第二選択薬を投与を開始します。治療効果は後日ご報告します。