あきらめない頭痛クリニック

群発期の短い群発頭痛

当院は何かと群発頭痛の患者さんが多く受診される傾向にあるようです。最近目立つのが群発期(群発頭痛が何日起こるかという事)が短い患者さんが多い事です。ここ数例は季節の変わり目に1週間から2週間位こめかみと目の奥が痛くなる群発頭痛の患者さんです。この方は20歳台ですが、ここ数年春と秋に1-2週間、右目が痛くなり、こめかみ、目の上が痛い。痛みの持続時間は2-3時間で。痛みがでると右目に涙が流れるが鼻閉、鼻汁、目の下垂、目の充血はない。臨床症状からは群発頭痛なのですが、群発期が1-2週間と極めて短いのです。同じような患者さんが数名,後は10歳台の2名です。その特徴は群発期は1週間から3週間、痛みは典型的なこめかみ、目の奥の痛みですが、3名に共通するその他の所見としては1) 通常痛みはMAXである事が多いのが7/10位2) じっとして居られない頭痛ではなくどちらかと言うとじっとしていた方が良い。3) 通常の鎮痛剤が若干なりとも効果がある4) 総じて群発頭痛患者さんの中でも更に若年少々文献を調べてみると群発期は1週間から1年と記載があり1週間位の事例もあるという事のようです。群発頭痛は1-2か月という常識からは逸脱した事例が最近では多いです。
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