あきらめない頭痛クリニック

「標準的な予防薬で改善が乏しい慢性群発頭痛に対し、ボトックス療法を継続している一例」

背景: 40歳男性。慢性群発頭痛(CCH)と診断。ガイドラインで推奨される予防薬を上限まで服用していましたが、発作の頻度・強度ともに改善が乏しく、日常生活に支障をきたしていました。

2. 専門医としての検討:注射部位(10ポイント)について
「10ポイント」についてですが、群発頭痛に対するエビデンス(PREEMPTプロトコル等)を参考にすると、以下の考え方が一般的です。
① 推奨される「必須ポイント」の考え方
群発頭痛の場合、片側性であるため、以下の「三叉神経・後頭神経」の分枝をターゲットにするのが定石です。
これらを組み合わせると、片側で約10ポイントというのは、解剖学的に非常に妥当な設計と思います
② 「残り」の使い道(首・肩)
患者さんが「首の凝り」や「肩の張り」が発作のトリガーになっていると感じている場合、余った分を僧帽筋(首の付け根)や板状筋に打つのは、随伴する緊張型頭痛の要素を排除し、QOLを高める上で非常に有効な戦略です。
「当院では、患者さんお一人お一人の痛みの部位(トリガーポイント)に合わせ、三叉神経や後頭神経の走行を考慮した精密なポイント選定(オーダーメイド投与)を行っています。」慢性片頭痛も慢性群発頭痛も累積効果が期待できますので気長に治療を継続する予定です
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