あきらめない頭痛クリニック

群発頭痛の慢性化の兆候と、収束期に合併するメニエール症候群についての一考察

はじめに

群発頭痛は、一定期間(群発期)に集中して激痛が起こる「反復性」が一般的ですが、稀に群発期が長引いたり、間隔が短くなったりする「慢性化」の兆候を示すことがあります。また、頭痛の収束に伴い、めまいや耳鳴りといった内耳症状を呈するケースも存在します。当院で経験した、慢性化の兆候とメニエール症候群を合併した症例を提示し、その関連性を検討します。

  1. 症例提示:40 男性
  1. 治療方針の転換

通常、第一選択薬となるA)ですが、長期使用が慢性化の一因となる可能性を考慮し、本症例では以下の処方設計を行いました。

  1. 群発頭痛収束後のメニエール症状の出現

2026年1月24日、頭痛が収束に向かう中で、患者様より「群発頭痛が終わる頃に必ず激しいめまいがする」との訴えがありました。

  1. 考察:群発頭痛と耳症状の関連性

国際頭痛分類の旧基準(ICHD-2)では随伴症状に「耳閉感」が含まれていましたが、現行の基準(ICHD-3)では除外されています。しかし、臨床現場では本症例のように、頭痛と耳症状が密接に関連するケースを散見します。

  1. 結語

本症例は、群発頭痛の慢性化阻止という課題に加え、頭痛収束期の「メニエール症状」という新たな視点を与えてくれました。頭痛が治まるタイミングでめまいや耳閉感が出現する場合、それは単なる偶然ではなく、群発頭痛という疾患の一部である可能性があります。当院では、頭痛そのものの消失だけでなく、こうした地続きの症状についても注視し、治療にあたっています。

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