去年の5月頃から毎日頭痛がでるようになり近医小児科受診。自律神経失調症の診断で治療を受けていて数か月後に一旦頭痛は収まっていました。
その後今年になり風邪をきっかけにその後頭痛が毎日持続するため小児科受診。はっきりとした自律神経失調症はないもののストレスと真面目なキャラクターの影響ではと鎮痛剤をもらっていたが頭痛が長引くため当院受診。
感冒をきっかけに始まった新規発症持続性連日性頭痛と診断。痛みのタイプは血管性頭痛タイプ(感染症を契機とする点を除けば片頭痛の診断基準には合致する)。
日常生活支障度は74点/78点でとても学校に行ける状態ではないのを学校には保健室に通っている確かに頑張り屋さんである。
小児の新規発症持続性連日性頭痛は成人よりその発症率は高いと言われている。
発症は感染症と関連が深いと言われてEBウィルス、単純ヘルペスウィルス、サイトメガロウィルス、帯状疱疹ウィルス、アデノウィルス、トキソプラズマ、サルモネラ、連鎖球菌、大腸菌などからのTNF-αが重要な進展要因となっているとされる。
新規発症持続性連日性頭痛に対するエビデンスレベルの高い治療は存在せず、経験上最も有効と考えている治療薬、第一選択、第二選択を使用を開始した。
頭痛診療マスターから小児頭痛を小児科医である頭痛専門医が分類したデータでは片頭痛が420人/1000人、心身症による頭痛50人/1000人、起立性調節障害による頭痛16人/1000人というデータがある。