あきらめない頭痛クリニック

【症例報告】「片頭痛」と診断されていた、その激痛。実は「群発頭痛」かもしれません。

相談時の状況(22歳 女性)

高校生の頃から続く、えぐられるような激しい頭痛に悩まされていました。
これまでに脳神経外科を受診し、「片頭痛」としてスマトリプタン(イミグラン)などの特効薬を処方されていましたが、あまり効果を感じられずにいたそうです。

専門医による診断のポイント

一見すると、吐き気や光・音への過敏さがあるため「片頭痛」の基準を満たしているように見えます。しかし、決定的な違いが「持続時間」にありました。

片頭痛の多くは4時間〜3日間ほど痛みが続きますが、この患者様の場合は「30分〜2時間」と非常に短いのが特徴でした。これは片頭痛としては短すぎます。

また、特定の時期に集中して毎日起こるというパターンから、私は「群発頭痛」の可能性を強く疑いました。

群発頭痛は通常、目の充血や鼻水といった自律神経の症状を伴いますが、稀にそれらが目立たないケースもあります。本症例は、まさにその「見極めが難しいタイプ」の群発頭痛と考えられました。
治療と経過
「群発頭痛」に特化した2種類の標準的な治療薬を開始しました。
あわせて、ご自身でも痛みの最中に「目が赤くなっていないか」「鼻が詰まっていないか」を改めて観察していただくようお伝えし、診断の精度を高めていく方針としました。

医師からのメッセージ
「片頭痛の薬を飲んでいるのに、ちっとも楽にならない」
そんな悩みをお持ちの方は、実は診断そのものが異なっている可能性があります。

頭痛には多くの種類があり、中には今回のケースのように専門医でなければ判別が難しいものも少なくありません。「いつもの頭痛だから」と諦めず、ぜひ一度ご相談ください。

 

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