片頭痛治療の世界的な目標が大きく変わりました。
これまでは「頭痛が半分に減れば予防治療は成功」とされていましたが、現在は 1か月あたりの頭痛日数を少なくとも数日以内に抑えること、可能であれば頭痛のない状態を目指すこと が新たな基準として示されています。
当院の治療方針と非常に近い考え方が世界的な基準として位置づけられた形です。
また、新しいタイプの内服薬（抗CGRP薬）が近く登場する見込みです。
痛みを抑える作用と予防的な作用のどちらも持つ「ゲパント」と呼ばれる薬剤で、今後の選択肢が大きく広がる可能性があります。価格は高めになる見通しですが、治療の幅が広がることが期待されています。
さらに、片頭痛と気分の不調や不安などが、炎症を基盤とする共通の仕組みで説明できる可能性が示されており、治療アプローチの発展につながると考えられています