あきらめない頭痛クリニック

TACsについて

 

国際頭痛分類

一次性頭痛

TACs(trigeminal autonomic cephalalgias)三叉神経自律神経頭痛

持続時間とインダシンに対する反応性で分けられている。

 

短時間持続性神経痛様頭痛(サンハ)SUNHA

SUNCT(サンクト)

SUNA(スナ)

中等度~重度の頭痛発作が数秒~10分間1日に1回以上起こります。頭痛は頭の片側に起こり、痛む方の目から涙が出たり、充血を伴います。頭痛に流涙と充血の両方を伴うSUNCT(サンクト)と、どちらか1つを伴うSUNA(スナ)に分類されます。
目の奥や側頭部あたりが痛み、その痛みには単発性の刺痛(刺すようにズキっとする)・多発性の刺痛(刺すようにズキズキズキズキする)・鋸歯状(ずっと痛い状態に刺すような痛みが加わる)の3つのパターンがあります。鋸歯状パターンでは、10分間持続するように発作が長くなることがあります。
刺すような痛みであり、三叉神経痛と似た症状ですが、流涙や充血などの自律神経症状を伴うことが特徴です。SUNCTSUNAでもひげ剃りや歯みがきなどの刺激によって頭痛が誘発されることがあります。

SUNCTは難治性頭痛で、長期経過や転帰は不明な点が多いです。様々な治療介入が報告されていますが、多数例の報告はありません。

薬物療法ではガバペチンをはじめ、ラモトリギン、トピラマートなどで有効例が報告されています。

ラモトリギンとリドカイン静脈注射が最も有効と言われております。内服薬開始後は、頭痛発作に加えて、自律神経症状も軽快、消失することが多いようです。薬物抵抗例には外科的治療も行われます。三叉神経節熱凝固、γナイフ、微小血管減圧術などが行われています

TPM の疼痛抑制は 50~300 mg/ 日でみとめられ,てんかん治療にくらべ比較的少量で効果が期待できるようであるしかし 800 mg/ 日での無効例もあり 9) ,至適容量が不明な点 や,減量後や中止後に疼痛発作がすみやかに再発する課題もあり ,長期経過をふくめ,今後の症例の蓄積が望まれるガバペンチン (gabapentin; GBP)を開始し,1,200 mg/ 日まで増量したとこ ろ,一旦疼痛発作は軽快した.ラモトリジン(lamotorigine; LTG)に変更した. だが,25 mg/ 日内服開始直後に皮疹出現のため中止し,トピラマート(TPM)に変更した

発作性片側頭痛(paroxmal hemicrania

A.B-Eを満たす発作が20回以上ある

B.重度の一側性の痛みが、眼窩部、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に230分間持続する

C.以下のいずれか、もしくは両方

①頭痛と同側に少なくとも以下の症状あるいは徴候の1項目を伴う

   a)結膜充血または流涙(あるいはその両方)

        b)鼻閉または鼻漏(あるいはその両方)

        c)眼瞼浮腫

        d)前頭部および顔面の発汗

        e)縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)

D.発作の頻度は、5/日を超える

E.発作は治療量のインドメタシンで完全寛解する

F.ほかに最適なICHD-3 の診断がない

日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳:国際頭痛分類 第3

発作性片側頭痛

発作性片側頭痛は群発頭痛に似た臨床的特徴をもつが、発作時間はより短く(2~30分)、発作頻度はより高く、女性に多い疾患である。発作はきわめて限定的に片側性であり、眼窩部を中心に生じる。発症率は1/5万

群発頭痛同様、診断は頭痛が以下の他覚的兆候や自覚的症状の1つ以上を随伴する場合に確定される:流涙、結膜充血、鼻漏、鼻閉、前頭部または顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂、眼瞼浮腫。

7日から1年持続する発作が1か月以上にわたる緩解期を挟んで生じる場合に反復性発作性片側頭痛と診断され、

慢性発作性片側頭痛は、1年間を超えて発作が繰り返され、緩解期がないもの、または緩解期があっても1か月未満の場合に診断される。

 NSAIDs

アスピリン ピロキシカム ナプロキセン セレコキシブ

カルシウム拮抗薬 フルナリジン ベラパミル

抗てんかん薬 トピラマート

その他 トリプタン アセタゾラミド 副腎皮質ステロイド

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