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新規発症持続性連日性頭痛

新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)は片頭痛様だったり緊張型様だったりする。新規に発生する慢性頭痛です。NPDHは頭痛が始まると毎日頭痛が起こる特異な頭痛であり予期せずに発生しその原因がはっきりしない。NPDHの患者さんは頭痛が止まらないし良くならないし以前頭痛がなかった子供にも起こる。年長児や10代の子供は発症の状態を克明に述べられる急に起こる。NDPHの患者さんは頭痛が始まった、時間、状況、日にちを克明に覚えている。NPDHは慢性片頭痛だったり慢性緊張型頭痛だったりの形態をとる。

頭痛は圧迫されたとか締め付けられたとか表現され、頭痛はほとんど両側の頭に起こるが、特異な場所、一側性だったりもする。強さはよくなったり悪くなったりする。持続は3か月以上である。頭痛は一日普通4時間以上持続する。大切なのは出血、腫瘍もNPDHみたいな様相を呈する。NPDHの診断の前にMRIや腰椎穿刺で除外診断が必要である。

NDPHは子供に始まり発症年齢は6歳で年齢の平均は35歳くらいである。子供も大人も女性が普通である。大人の女性の4%、大人の男性の2%になると考えられる。NPDHは不安、パニック障害と関連するかもしれない。事実、子供の慢性頭痛の1/3は不安障害、抑うつの問題を抱えている。

NPDHの原因は何?

正確な原因はわからない。NPDHは引き金がある。炎症、免疫疾患と関連がある事をいくつかの論文は指摘している。

ウイルス、上気道炎症はNPDHの前に起こるとしている。NPDHの患者さんは睡眠障害、体の他の部位の痛み、めまい、不安、気分、不登校が悪化している。非特異的腹痛、背中の痛み、頸部痛、広範囲な筋肉痛、関節痛を持っている。NPDHは光音過敏、吐き気、拍動性の頭の片方の痛みがあったりする。弱い緊張型頭痛様の姿だったりする。治治療はどうする。

NPDHは慢性片頭痛、慢性緊張型頭痛の治療のように治療は行われる。NPDHに特的な治療はない。

片頭痛様のNPDHは子供も大人もアミトリプチリン、ガバベンチン、プレガバリン、プロプラノロール、トピラマートなどのよぼう治療効果がある事は発作の回数を減らす。オピオイド、モルヒネは薬物使用過多頭痛の原因となる可能性があるので避けている。

精神健康を同じようにNDPH患者にも同じ治療は良い結果を生んでいる。多くの治療薬、後頭神経ブロック、テトラサイクリン治療のような実験的治療がある。

NPDHの長期予後

NPDHの大人は依然頭痛をもっているが、15%は改善し、8%は再発、子供の長期予後は研究されていない。NPDHは一般的頭痛治療に反応しない。治療困難で多面的なアプローチが必要である。

Ann Indian Acad Neurol. 2012 Aug; 15(Suppl 1): S62–S65.

doi: 10.4103/0972-2327.100011

新規発症持続性連日性頭痛の発症は6歳から平均35歳で女性に多い傾向がある。男性に対し、女性が多く1.4-2.6倍である。そのピークは20歳から30歳台。頭痛は終日、ほとんど終日がベースである。

1986年に Vanastによって治療せずによくなる良性頭痛として記載された。臨床では自然に良くなる事は起こるけれど、一般的頭痛治療に反応しない治療困難な頭痛である。

数か月で自然緩解するものから数年以上持続するものまでさまざまである。

頭痛の性状は片頭痛様だったり緊張型様だったりする。

特徴として患者さんは何時、どの様な状況で頭痛が始まったかかなり正確に明瞭に記憶している。発症の正確な日にちを覚えているのは42%、少なくとも月、年を覚えているのは41%に上る頭痛の原因ははっきりしないが感染症、免疫異常と関係しているとする報告が多い。

頭痛は感染症、インフルエンザ様症状と関連するのが30%頭以外の手術12%、ストレスな環境12パーセント、1/3は特別な出来事はなかった。別の研究では46.5%にストレスの後によく起こる呼吸器感染症の疾患が引き金となった。子供の場合は約半数は感染症の最中に発症している。ウィルスはEBウィルス、単純ヘルペス、サイトメガロウィルスであり、NDPHの大規模研究では頭痛の既往が38%に認められている。反復性片頭痛19%、反復性緊張型頭痛2%、NDPHの発症前に慢性連日性頭痛や反復性頭痛の増加は認められていない。他の研究では頭痛の既往があるのが25.3%で片頭痛7%、緊張型頭痛18.3%であった。

NPDHは慢性片頭痛、慢性緊張型頭痛の治療のように治療は行われる。NPDHに特異な治療はない。

片頭痛様のNPDHは子供も大人もアミトリプチリン、ガバベンチン、プレガバリン、プロプラノロール、トピラマートなどの予防治療効果があり発作の回数を減らす。

NPDHは不安、パニック障害と関連するかもしれない。事実、子供の慢性頭痛の1/3は不安障害、抑うつの問題を抱えている。そのためSSRIなどが使用される場合もある。

NPDHの大人場合は15%は改善し、8%は再発、子供の長期予後は研究されていない。NPDHは一般的頭痛治療に反応しない。治療困難で多面的なアプローチが必要である。

 

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