小児頭痛外来
小児・思春期の頭痛について
小児や思春期に起こる頭痛の原因は、睡眠不足やストレスなどが挙げられます。
特に多いのは、小学校高学年に塾通いが始まる時期に睡眠不足となり、頭痛が発生するケースです。
また、スマートフォンやタブレットなどの使い過ぎにより長時間同じ姿勢が続き、背中や肩のこりから頭痛が起きる場合もあります。
小学生の推奨睡眠時間は9~12時間です。
小児片頭痛(偏頭痛)の特徴
小児片頭痛は、11~12歳くらいの小学校高学年に多く発症します。
「ズキンズキン」と脈打つような痛みが生じ、嘔吐や顔面蒼白、腹部症状などが併発するお子様もいます。
片頭痛の原因は、ストレスや激しい運動、寝不足や人ごみなど様々な理由が考えられます。
生活習慣を改善することで症状が軽快するケースもあるため、まずは早寝早起きの習慣を身に付けられるよう促しましょう。
頭痛が起こる場所は前頭部が一般的には多いです。
慢性連日性頭痛(慢性緊張型頭痛・慢性片頭痛)
慢性連日性頭痛とは、1日に4時間以上、1ヵ月に15日以上、さらに3ヵ月以上持続している頭痛の状態を指します。
慢性連日性頭痛を発症すると、薬が効きにくく学校を長期欠席する必要に迫られるケースもあります。
初期はなだらかな頭痛ですが、徐々に強い痛みが持続する場合もあるため、軽度の状態で病院を受診して頂くことをおすすめします。
子どもの頭痛に関するQ&A
子どもが頭痛を訴えたら、どの段階で受診するべきですか?
痛みが改善しない場合や持続性がある場合などは、かかりつけ医に受診して下さい。
カロナールなどで問題解決しない場合は当院を受診してください。
子どもの頭痛がひどいときには、どのように対処したら良いですか?
まずは、ストレスからお子様を解放し、早寝早起きや適度な運動を促すなど、規則正しい生活習慣になるようフォローすることが大切です。
頭痛の治療のファーストチョイスはイブプロフェンです。
持続時間が長い、回数が多いときは当院を受診してください。
ゲームのしすぎは頭痛の原因になりますか?
ゲームだけではなく、スマートフォンやタブレットなどの画面を長時間同じ姿勢で見続けていると、頭痛の原因となることもあります。
ゲームやスマートフォンを使うときには休憩時間を設定するなど、使用時のルールをお子様と決めておくことをおすすめします。
子どもが頭痛でぐったりしているときはどうするべきですか?
頭痛に伴って嘔吐や高熱などの症状がある場合や頭部外傷後の頭痛などがある場合は、早急に受診する必要があります。
夜間であったとしても、けいれんや呼びかけに応じないなどの症状がみられる場合は、救急外来を受診する必要があります。