
症例報告
【症例紹介】10代から続く「目がえぐられるような激痛」の正体 (20代男性:群発頭痛の事例)
1. 受診時の症状
14歳頃から、断続的に激しい頭痛に襲われていた患者様です。今回は2週間ほど前から、以下のような典型的な群発頭痛の症状が現れ、受診されました。
- 痛みの場所: 左目の奥から、こめかみ、後頭部にかけて。
- 痛みの性質: 「目がえぐられるような」と表現されるほどの耐え難い痛み。
- 持続時間: 1回につき1時間〜1時間半ほど。
- 発生タイミング: 起床の数時間後と、深夜23時頃の1日2回。
- 伴う症状: 痛む側の目の充血、涙、鼻づまり、鼻水。
2. 診断と経緯
この方は2024年12月に一度当院を受診されており、その際に「発作性群発頭痛」との診断がついていました。しかし、当時は「群発期(頭痛が連日起こる期間)」の終わり際であったため、積極的な治療は行わずに経過を見ていました。
今回は、新たな群発期が始まってから2週間というタイミングでの再診となりました。
群発期に入浴したりお酒を飲むと途端に頭痛がでるため、この期間は入浴は避けています。
群発期に入浴したりお酒を飲むと途端に頭痛がでるため、この期間は入浴は避けています。
3. 治療方針と今後の見通し
診察の結果、典型的な群発頭痛の発作であると判断し、速やかに痛みを抑え、今後の発作を最小限にするための治療を開始しました。
- 処方: 予防治療薬 A および B(1週間分)
- 今後の予測: 群発頭痛のサイクル(群発期)は、通常4〜6週間ほどで収束します。今回は発症から2週間での受診ですので、あと2〜4週間ほど慎重にコントロールを行うことで、今回の群発期を乗り切れる見通しです。
専門医からのアドバイス
群発頭痛は「痛みの中でも最大級」と言われるほど辛いものですが、本症例のように適切な診断と、群発期に合わせた早期の予防療法を行うことで、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
「決まった時期に、目の奥が激しく痛む」という心当たりのある方は、我慢せずに専門医へご相談ください。










