コラム

「標準的な予防薬で改善が乏しい慢性群発頭痛に対し、ボトックス療法を継続している一例」

背景: 40歳男性。慢性群発頭痛(CCH)と診断。ガイドラインで推奨される予防薬を上限まで服用していましたが、発作の頻度・強度ともに改善が乏しく、日常生活に支障をきたしていました。
  • 治療の経緯:
    • 初回投与(6か月前): 右側の圧痛点や神経走行部にボトックスを施行。投与直後は「あまり大きな変化はない」との評価でしたが、副作用がないことを確認し継続。
    • 2回目投与(3か月前): 再度施行したところ、「痛みの程度がやや改善してきた」との実感を得られました。
  • 今後の展望: 慢性群発頭痛は難治性ですが、回数を重ねることで神経の過敏性が抑えられるケースがあります。現在、3回目の投与を計画しており、慎重に経過を観察しています。

2. 専門医としての検討:注射部位(10ポイント)について
「10ポイント」についてですが、群発頭痛に対するエビデンス(PREEMPTプロトコル等)を参考にすると、以下の考え方が一般的です。
① 推奨される「必須ポイント」の考え方
群発頭痛の場合、片側性であるため、以下の「三叉神経・後頭神経」の分枝をターゲットにするのが定石です。
  • 前頭部(3〜4点): 皺眉筋、鼻根筋(三叉神経第1枝領域)
  • 側頭部(2〜3点): 側頭筋(三叉神経第3枝領域への波及効果)
  • 後頭部(3〜4点): 大後頭神経出口部、僧帽筋上縁
これらを組み合わせると、片側で約10ポイントというのは、解剖学的に非常に妥当な設計と思います
② 「残り」の使い道(首・肩)
患者さんが「首の凝り」や「肩の張り」が発作のトリガーになっていると感じている場合、余った分を僧帽筋(首の付け根)や板状筋に打つのは、随伴する緊張型頭痛の要素を排除し、QOLを高める上で非常に有効な戦略です。
「当院では、患者さんお一人お一人の痛みの部位(トリガーポイント)に合わせ、三叉神経や後頭神経の走行を考慮した精密なポイント選定(オーダーメイド投与)を行っています。」慢性片頭痛も慢性群発頭痛も累積効果が期待できますので気長に治療を継続する予定です
前へ 一覧ページに戻る 次へ
top
0927107981 web予約 アクセス 頭痛の予防治療専門サイト 小児頭痛 専門外来サイト
web予約

092-710-7981

アクセス

小児頭痛 専門外来サイト

頭痛の予防治療専門サイト