
症例報告
感冒様症状を契機に発症し、日常生活に著明な支障を来した新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)疑いの一例
【現病歴】
8歳〇ヶ月、男児
受診1週間前より咽頭痛および咳嗽を認め、近医耳鼻咽喉科にて感冒の診断で加療を開始した。同時期より頭痛が出現し、数日前からは頭痛が持続化(24時間持続)。悪心も伴うようになった。
頭痛は前頭側頭部から頭頂部にかけての拍動性疼痛であり、痛み強度はNRS 8-9/10と極めて強い。児は疼痛時に体動困難(不動状態)となり、直近1週間で2日間の欠席を余儀なくされた。本日、症状改善を認めないため精査加療目的で当院を受診した。
【検査・所見】
- 頭部CT: 器質的病変を認めず、異常なし。
- 身体所見: 感冒症状は軽快傾向にあるが、頭痛はピーク時の強度を維持している。
- 神経学的所見: (項部硬直なし)
【アセスメントと方針】
感冒症状を契機に急性発症し、初発時から連日持続性の経過を辿っている。国際頭痛分類第3版(ICHD-3)に基づき、既存の片頭痛の悪化ではなく、新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)の可能性が高いと考える。
現在、連日の激痛によりQOLが著しく低下し、啼泣を伴うほどの苦痛を呈しているため、急性期治療のみならず、速やかに予防療法の導入検討を要する。










