症例報告
片頭痛治療中に貨幣状頭痛発症
20歳台女性、5月から重度片頭痛で治療をしていた日常生活支障度は最初は78/78点で満点。極めて重篤ではあるものの予防薬に反応するため治療薬を調整していた所、いつもとは違う場所に瞬間的にチクチクする痛みが出てきたと言う。
場所は右側頭部三叉神経第1-2枝と頸椎2番-3番の境目当たり、2週間前からチクチクする痛みが時々でているが痛みの程度は中等度以下、痛みが出ている範囲は2センチ位で円形、痛みがある場所を圧迫すると圧痛がある。
貨幣状頭痛と判断したが痛みが強くなく片頭痛の予防治療中なので内服治療は控えた。
最近時々貨幣状頭痛も見かける。この前診断した60歳台女性の貨幣状頭痛の患者さんは3年程、色々な病院、クリニックに行きそこでの診断は片頭痛と緊張型頭痛が約半分ずつ位だそうで片頭痛の診断には納得がいかないと遠方より当院受診。
三叉神経領域より頸椎2-3番領域に左に2か所、右後頭部に1か所の貨幣状頭痛があった。痛みが出るのはその場所のいずれか1か所。痛みの程度はそれ程酷くはないが気になって当院受診している。第一選択薬を処方した。