症例報告

50歳女性内服予防薬でも良好な効果

50台女性、16歳位から頭痛が出るようになった。
10年以上前に片頭痛の診断を受けトリプタン(片頭痛専用鎮痛剤)を月に15回以上飲み続けている。
今までは月に半分位の頭痛であったのが最近ではほぼ毎日頭痛がでるようになり、痛み止めを飲んでも嘔吐するようになり受診。
頭痛は両方が痛く、ズキズキガンガンする痛みではない。痛みの程度は中等度から高度1-3/10が普通で痛みが一番強くて7/10位。痛みがあると日常生活程度で頭痛が悪化するので制限して生活している。頭痛の時に吐き気、嘔吐があり、うるさい音、まぶしい光を煩わしく感じる。前兆のない片頭痛です。
頭痛の日常生活支障度はHIT-6で65点、ほぼ毎日続く頭痛があるため、診断名は前兆のない片頭痛、慢性片頭痛、薬物使用過多頭痛で片頭痛の標準的第一予防薬を開始。
治療が難しいかもと考え抗体治療まで話しをしていたが、次回受診時には1か月で頭痛が2回に激減、日常生活支障度HIT-6は65点から48点に激減。患者さんもびっくり治療をしている方もびっくりな反応性です。この第一選択予防薬には5%位に極めて良好な治療効果を見る事があります。継続投与して今の量でどこまで治療効果がでるか確認します。

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