症例報告
13才新規発症持続性連日性頭痛
13才女児9月から頭痛が毎日続くようになり学校に行けない。近医小児科で精神リハビリテーション受けているが不登校が改善しないため紹介受診。その前までは月に数回頭痛があったが鎮痛剤でコントロールできていた。MRIで蓄膿症、頭蓋内疾患は否定されている。耳鼻科受診しており副鼻腔炎は完全に否定されている。近医脳神経外科で片頭痛予防薬を処方されているが効果がない。
9月になり急に頭痛が毎日続くようになり学校に行けなくなった。発症の仕方は徐々に頭痛が酷くなる片頭痛の慢性化になる慢性片頭痛ではない。急に頭痛の頻度が急に悪くなり毎日のように頭痛に見舞われる新規発症持続性連日性頭痛と考えられる。
頭痛は両側性、拍動性頭痛ではない。頭痛の強さは普段が6/10で酷い時で7-8/10で痛みは朝から寝るまで痛みがある。
頭痛に伴い吐き気、嘔吐があり、うるさい音、まぶしい光が煩わしく感じる。頭痛は前頭部が主で締め付けられるような頭痛である。
片頭痛の治療と大きな変化はないものの中々治療が難渋する場合もある。第一選択薬を開始し経過みるが遠方よりの受診のためやや長めに処方する。