群発型頭痛
群発型頭痛とは
群発型頭痛とは、三大慢性頭痛のなかの1つで強烈な痛みが発生することが特徴です。
有病率は全人口の0.1%といわれており、比較的まれな頭痛だと言えます。
痛みが無い期間は普通に生活を送れますが、痛みが発生している期間は、仕事や学業に差し支えるほどの痛みであるため、悩まれている患者様もいらっしゃいます。
群発期は、アルコールや熱いお風呂、辛い食事や激しい運動は控えることが大切です。
普段は規則正しい生活を心がけ、群発期は気圧が変動するようなスキューバダイビングや飛行機の搭乗は控えた方が賢明です。
20~40代の男性に発症する傾向がありますが、生活習慣や社会進出などの影響により女性にも患者様が増えています。
群発型頭痛の症状
群発型頭痛の場合、片側の目の奥が抉られるような強い痛みが起きます。
1回につき1~2時間程度の激しい痛みが、人によっては1~2ヵ月持続するケースもあります。
1度発症してしまうと、以降は必ず同じ側のみに痛みが生じることが特徴です。
頭痛に伴い、顔面の発汗や眼瞼下垂、鼻水や鼻づまりなどを訴える場合もあります。
明け方に痛みを感じる傾向があるため、睡眠障害で悩まれることも少なくありません。
群発型頭痛の原因
群発型頭痛の原因は明らかにされておらず、海綿静脈洞内の内頚動脈や視床下部の機能異常などが関係しているといわれています。
群発型頭痛を誘発するのは、気圧の変化や不規則な睡眠、飲酒や喫煙などが挙げられます。
群発型頭痛の治療
群発型頭痛と診断された場合、イミグランやスマトリプタンなどの注射を行うことが一般的です。
症状が軽い方の場合は、イミグランの点鼻を処方するケースもあります。
予防薬には、神経ブロックやカルシウム拮抗薬、バルプロ酸などが挙げられます。
医療従事者の方へ
医師・医療従事者の方向けに群発型頭痛の診断基準などコラムにて掲載しております。