コラム
群発頭痛に関する酸素療法について
- 要点まとめ
酸素療法の有効性
約80%の患者に効果あり
日本・欧米のガイドラインでグレードA(高評価)
2018年4月から在宅酸素療法が保険適用
適応条件
重度の群発頭痛で1日1回以上の発作がある患者
スマトリプタンの自己注射が1日2回までしか保険適用されないため、1日3回以上発作がある人やスマトリプタンが使えない人に推奨
使用方法90%以上の酸素濃度で15分間吸入
7L/分の流量(フェイスマスク使用)
在宅用は酸素濃縮装置が主流(携帯用酸素ボンベも使用可)
費用(3割負担の場合)
月額約2万円(診療報酬は固定)
在宅酸素療法指導管理料 2400点
在宅酸素療法材料加算 100点
酸素濃縮装置加算 4000点
注意点
火気厳禁(タバコ・マッチ禁止)
毎月1回のクリニック受診が必須(医師の指示書が必要)
月末数日しか使わなくても1か月分の費用が発生点は注意が必要
酸素療法の中止には医師の判断が必要であり、止める月の間に再受診し医師が中止が適当と判断した場合に関係書面を書く必要があります。
- このように、酸素療法は群発頭痛の有効な治療法ですが、費用や使用条件についてしっかり理解しておくことが重要