コラム

【基礎知識】緊張型頭痛の原因と症状をわかりやすく解説

「頭全体が重く締めつけられるように痛い」「肩こりがひどい日は頭痛がする」
こうした症状でお悩みの方も多いのではないでしょうか。実はこれらの症状は「緊張型頭痛」の典型的な症状です。
この記事では、緊張型頭痛とは何か、その原因や特徴的な症状をわかりやすくご紹介します。

 

緊張型頭痛とは?

緊張型頭痛は、日常的に起こりやすい最も一般的な頭痛の一つです。頭を締めつけられるような鈍い痛みが特徴で、頭全体や後頭部を中心に痛みが広がります。片頭痛のように激しく脈打つ痛みや吐き気を伴うことは少なく、多くの方は軽度から中程度の痛みを慢性的に抱えているのが特徴です。
緊張型頭痛は「筋緊張性頭痛」とも呼ばれ、頭や首、肩まわりの筋肉が緊張することで発生します。痛みが数十分~数時間続くこともあれば、数日間継続してしまうケースもあります。

 

緊張型頭痛の主な原因

緊張型頭痛は、さまざまな原因が重なって起こりますが、代表的な原因を詳しくみてみましょう。

ストレスや精神的緊張

緊張型頭痛を引き起こす最大の原因の一つが「ストレス」です。日常生活の中で溜まったストレスや不安は、無意識に身体を緊張させ、肩や首の筋肉を硬直させてしまいます。緊張した筋肉は血流を悪化させ、頭痛の原因となることが知られています。

悪い姿勢や長時間のデスクワーク

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作などで前かがみの姿勢を続けると、頭を支える首や肩周辺の筋肉に負担がかかります。姿勢が悪い状態が続くと筋肉の血流が低下し、頭部への血液循環が悪化して緊張型頭痛が引き起こされることがあります。

眼精疲労

パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると目が疲れ(眼精疲労)、目の周りや頭の筋肉が緊張します。この筋肉の緊張が続くことで、頭痛が起きることがあります。

運動不足や睡眠不足

運動不足や睡眠不足も緊張型頭痛の原因となります。適度な運動や十分な睡眠は、筋肉の緊張を解き、ストレス解消に役立ちます。生活習慣の乱れは体内の自律神経バランスを崩し、頭痛を慢性化させる可能性もあるため注意が必要です。

 

緊張型頭痛が起こるメカニズムと慢性化リスク

緊張型頭痛は、筋肉の緊張が長く続いた結果、脳の「痛みを感じる仕組み」が過敏になることで慢性化することがあります。では、なぜ筋肉のこりや緊張が頭痛を引き起こすのでしょうか。詳しく解説します。

筋肉の緊張が血流を悪化させる

肩や首の筋肉が緊張すると、その周囲の血流が低下します。血流が悪くなることで、筋肉に老廃物が溜まりやすくなり、それが神経を刺激して「鈍い痛み」として頭に現れます。これが「締めつけられるような頭痛」の正体です。

脳が痛みに敏感になる「痛覚過敏」

痛みの刺激が長期間続くと、脳の中枢がその刺激に敏感になり、ちょっとした緊張やストレスでも痛みを感じやすくなる状態に陥ります。これを「中枢性感作」と呼び、頭痛が慢性化する大きな原因となります。

慢性化を防ぐには?

このような慢性化を防ぐためには、初期の段階でしっかりと原因に気づき、対処することが重要です。肩こりや眼精疲労を感じた時に、すでに筋緊張が始まっているサインと捉え、休憩やストレッチを意識的に取り入れることが予防につながります。

 

緊張型頭痛の主な症状とは?

緊張型頭痛の症状は、主に以下のような特徴があります。

・頭全体や後頭部を締めつけられるような鈍い痛み(ヘルメットを被ったような圧迫感)
・軽度~中程度の痛みで、仕事や家事ができなくなるほどの激しい痛みは稀
・吐き気や嘔吐などの症状は通常なく、日常生活はある程度可能
・肩や首のこりを伴うことが多い
・身体を動かすと痛みが軽減することもある

これらの症状が頻繁に起こる場合、慢性化している可能性もあり注意が必要です。

 

緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛を予防・改善するためには以下の方法がおすすめです。

ストレスをためない

日頃から、ストレスを上手に解消する方法を見つけましょう。軽い運動や趣味の時間を持つこと、意識的にリラックスする時間をつくることが大切です。

姿勢を改善する

正しい姿勢を意識し、首や肩の負担を軽減しましょう。適度なストレッチやマッサージも効果的です。

適度な運動習慣をつくる

散歩やウォーキング、ヨガなど軽い運動を習慣化することで、筋肉の緊張を防ぎ、頭痛を予防できます。

眼精疲労を防ぐ

パソコンやスマートフォンを見る時は、定期的に休憩をとって目を休ませましょう。

規則正しい生活リズムをつくる

睡眠不足や生活リズムの乱れを防ぎ、安定した生活習慣を心がけましょう。

 

緊張型頭痛は軽視せずに早めの対策を

緊張型頭痛は身近な症状ですが、軽視すると慢性化し生活の質を低下させることもあります。痛みが続く場合や症状が改善されない時は、早めに頭痛専門のクリニックや医療機関で相談することをおすすめします。

 

福岡市博多区にある「あきらめない頭痛クリニック」

千代県庁口駅から徒歩3分。福岡県福岡市博多区にある、あきらめない頭痛クリニックは頭痛に特化した診療を行っております。

診療のモットーは「一人ひとりのために」。
当院はあらゆる頭痛に対して多角的に原因追究を行い、根本から頭痛を治療することをめざすクリニックです。年齢を問わず、広く頭痛治療に取り組み、個々の頭痛に合わせたオーダーメイドの治療を提供しております。
「より良い有意義な人生を送っていただくための治療を絶対に諦めない」という思いをクリニック名に掲げ、多くの方に貢献できたらと思っています。
頭痛に関するお悩みは、些細なことでもお気軽にご相談ください。


〒812-0044 福岡県福岡市博多区千代1丁目15-30 パピオ1F
診療時間(休診日:水曜日、日祝)
午前 9:00〜12:00
午後14:00~18:00(土曜は17:00まで)
※予約優先制
※初診は17:00まで、再診は17:30までの受付となります。

 

前へ 一覧ページに戻る
top
0927107981 web予約 アクセス 小児頭痛 専門外来サイト
web予約

092-710-7981

アクセス

小児頭痛 専門外来サイト