コラム

【極めてまれな頭痛】右目の奥をえぐられるような激痛…「SUNHA(サンハ)」の症例報告

当院は頭痛専門外来として、この2年間で130例以上の群発頭痛の診断・治療を行ってまいりました。しかし先日、それよりもさらに極めてまれな頭痛疾患である「SUNHA(サンハ:短時間持続性片側神経痛様頭痛発作)」の患者様を診療いたしました。

同じような激痛に一人で悩み、絶望されている方へ向けて、一つの希望となるよう当院での事例をご報告いたします。

【症例の概要】

  • 患者様:30代女性(もともと片頭痛の既往あり)
  • 主な症状:3日前から突然始まった、右目の周囲を「目をえぐられるような激しい痛み」
  • 発作の特徴:痛みの持続時間は10秒〜2分程度と短いものの、じっとしていられないほどの激痛。あまりの痛みに「死んでしまいたい」と思うほどの強い精神的苦痛(希死念慮)を伴う。
  • その他の随伴症状:痛む側(右側)の「鼻づまり(鼻閉)」や「まぶたが下がってくる(眼瞼下垂)」。この病気でよく見られる「涙が出る」「目が充血する」といった症状はありませんでした。

【当院の診断と今後の治療】
国際的な診断基準(発作の回数、痛みの方、持続時間、一側性の自律神経症状など)に照らし合わせ、脳の他の病気を除外した上で「SUNHA(サンハ)」と確定診断いたしました。
本疾患は非常に珍しく、専門医でなければ見落とされやすい頭痛です。現在は、症状を抑えるための「予防治療薬」を開始しており、患者様の状態を見ながら2週間ごとに薬の量を調整し、慎重に治療を進めております。

【専門医からのメッセージ】
「目の奥や顔の片側がえぐられるように痛む」「痛みが強すぎてじっとしていられない」といった症状は、ただの頭痛ではなく特殊な疾患のサインかもしれません。
当院は、こうした極めてまれな頭痛に対しても、専門医としての正確な診断と適切な治療を行います。一人で抱え込まず、どうぞお早めにご相談ください。

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