コラム
群発頭痛におけるリチウム療法
群発頭痛におけるリチウム療法
炭酸リチウム (Priadel®) は、クラスター頭痛 (CH) の管理に使用される予防治療法です。患者は通常、1 日あたり 600 ～ 1200 mg の用量で恩恵を受けますが、より高い用量が必要な場合もあります。リチウムには多くの副作用が発生する可能性があるため (下記を参照)、次のページに示すように投与量を徐々に増やす必要があります。
リチウムはこれらの臓器に影響を与える可能性があるため、リチウムを開始する前に、腎臓と甲状腺の機能をチェックする血液検査が不可欠です。腎機能検査と甲状腺機能検査も治療中に定期的に行う必要があります（最初の 3 か月間は毎月、その後は 3 ～ 6 か月ごと）。
血中のリチウム濃度は、推奨レベルを超えないよう注意深く監視する必要があります。リチウムレベルは、投与量を増やすたびに 1 週間後にチェックする必要があります。リチウムレベルは、最後の投与から少なくとも 12 時間後にチェックする必要があります。これには通常、夜の午後9時前に最後の投与を行い、翌朝午前9時以降に血液検査を行ってから朝のリチウム投与を行う必要があります。リチウムの投与量は、リチウムレベルの結果に応じて変更される。実際には、2 週間に 1 回の血液検査が必要となるため、検査機関から結果が返ってくるのが遅れる可能性があります。
リチウムの開始用量は、1日2回300mgです。血清リチウムレベルが0.8mmol/L未満で、重大な副作用が報告されていない場合、用量は1日2回100mgずつ増量されます。このようにして、群発頭痛が抑制されるか、副作用が介入するか、または血清リチウムレベルが治療範囲（0.8～1.0mmol/L）の上限に達するまで、リチウム投与量が増加します。リチウムの投与量を増やすのは、一般医師または神経科チームから指示された場合にのみ行ってください。副作用が出始めた場合は、できるだけ早く一般開業医または神経科チームに知らせてください。
副作用
リチウムの副作用には、胃腸障害（吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢）、細かい震え、多尿（頻尿）、多飲（喉の渇きによる過度の飲酒）、体重増加、浮腫などがあります。酩酊の兆候は目のかすみです。食欲不振、嘔吐、下痢、CNS障害の増加（眠気、だるさ、運動失調を伴うめまい、粗い震え、言語障害）。重度の過剰摂取（血清レベル > 2 mmol/L）は、発作、中毒性精神病、失神、反射亢進および手足の過伸展によって示され、中毒の緊急治療が必要です。長期使用すると、甲状腺機能低下症（甲状腺機能低下症）や多尿症（腎性尿崩症）が発生する可能性があります。
