お知らせ

「あらゆる予防薬が効かない難治性片頭痛に対し、ボツリヌス療法(ボトックス)を選択した20代女性の事例」

1. 受診時の状況:日常生活が送れないほどの痛み
20代の女性患者さん。激しい頭痛により、会社勤務はおろか、日常生活さえままならない状態で当院を受診されました。
頭痛による生活への支障度を測る指標(HIT-6)では、最高値の78点を記録。一分一秒を争う、極めて深刻な状況でした。
2. これまでの治療経過:8種類の内服薬と3種類の新薬でも改善せず
患者さんはこれまで、標準的な片頭痛の予防内服薬を8種類試されましたが、ほとんど効果が見られませんでした。
さらに、最新の治療薬である「抗CGRP抗体製剤」も3種類すべて使用。しかし、生活支障度は依然として78点のままでした。これほどまでの難治例は、専門医の視点で見ても稀であり、ご本人の苦痛は計り知れないものでした。
3. 当院の決断:最後の選択肢としての「ボツリヌス療法」
当院では、これ以上の標準治療は困難と判断し、自由診療による「ボツリヌス療法(ボトックス注射)」を提案しました。
ボトックスは、慢性片頭痛の治療として国際的に認められており、神経の過剰な興奮を抑える効果が期待されています。
  • 施術内容: 頭頸部および僧帽筋など20箇所へ計100単位を施注。
  • 工夫点: 慢性片頭痛の標準プロトコル(PREEMPTスタディ)の基準をベースにしつつ、患者さんの体格や筋肉の緊張状態に合わせ、100単位という最適化した量で慎重に実施しました。
4. 今後の展望
現在は施注から間もない状態ですが、2週間後に再評価を行う予定です。
これまで「打つ手がない」と諦めかけていた患者さんにとって、この治療が生活の質(QOL)を取り戻す大きな一歩になることを期待し、今後も慎重に経過を追ってまいります。
文責 あきらめない頭痛クリニック院長 田村正年
脳神経外科専門医
日本頭痛学会専門医、指導医
医学博士
てんかん学会会員
脳卒中学会会員
日本精神科学会会員
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