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その「朝起きられない」は本当に起立性調節障害ですか?―見逃される小児片頭痛

「朝、体がだるくて起き上がれず、学校を欠席してしまう」
最近、このような症状を訴え、ご家族が「起立性調節障害(OD)ではないか」と心配されて受診されるケースが急増しています。
先日も、9歳の女の子が受診されました。
詳しくお話を伺うと、そこにはODの代表的な症状である「立ちくらみ」はありませんでした。代わりにあったのは、ズキズキとした激しい痛み(VAS 6-7)、吐き気、そして光や音を煩わしく感じるという、典型的な「片頭痛」のサインでした。
彼女の診断は「前兆のない片頭痛」。日常生活に大きな支障をきたしているため、すぐに予防療法を開始しました。
■ 「OD」という言葉の独り歩きへの危惧
本来、起立性調節障害であれば立ちくらみなどの循環器症状を伴うことが多いものですが、現在は「朝起きられない=すべてOD」という風潮があり、言葉だけが独り歩きしている現状があります。ここ福岡でも、その影で正しい診断がつかず、適切な治療を受けられないまま苦しんでいる子供たちが大勢います。
■ 時代と共に変わる治療と、変わらない本質
かつてのOD治療といえば、背板を上げたり足に弾性包帯を巻いたりといった指導が一般的でした。しかし現在は、そうした適切な生活指導さえ十分になされないまま、十一括りに「OD」とされ、放置されているケースも見受けられます。
一番かわいそうなのは、他の疾患が隠れているにもかかわらず、ODという枠の中に組み込まれて、本当の原因に対する治療を受けられない子供たちです。
「朝起きられない」の裏側に、治療可能な片頭痛が隠れているかもしれません。
お子さんの不調を「思春期だから」「体質だから」と片付ける前に、一度、頭痛専門医の診察を受けてみてください。正しい診断こそが、子供たちの学校生活と笑顔を取り戻す第一歩です。

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