
症例報告
【症例】20年来の片頭痛を克服し、1年半で予防薬を「卒業」できた50代女性のケース
■ 患者様の状況(初診時)
- 年齢・性別: 50代 女性
- 症状: 20代の頃から頭痛があったが、最近になり頻度が増悪。寝込むほどの強い痛み(ズキズキする拍動性、片側性、吐き気、光・音過敏あり)が頻発。
- 日常生活への影響: HIT-6(頭痛による支障度テスト)は66点。仕事や家事に著しい支障が出ている状態でした。
■ 診断と治療方針
典型的な「前兆のない片頭痛」と診断。日常生活への支障が非常に大きいため、まずは頭痛の頻度と痛みの強さを抑える「予防療法(内服薬)」を開始しました。
典型的な「前兆のない片頭痛」と診断。日常生活への支障が非常に大きいため、まずは頭痛の頻度と痛みの強さを抑える「予防療法(内服薬)」を開始しました。
■ 治療経過
- 導入と安定(約10ヶ月):
1種類の予防薬を導入したところ、速やかに効果を実感されました。頭痛回数は月2回程度に落ち着き、HIT-6の数値も40点(日常生活にほぼ支障がない状態)まで改善。この安定した状態を約10ヶ月間維持しました。 - 慎重な減薬プロセス:
状態が安定したため、ご本人と相談の上、慎重に減薬を開始。減薬中も頭痛の頻度や支障度(HIT-6)が再燃しないことを確認しながら進めました。 - 治療終了(開始から1年半):
減量後も強い頭痛が起きることなく、治療開始から1年半で、無事にすべての予防薬を終了することができました。
■ 専門医からの解説:予防薬を「やめる」ための基準
「一度始めたら一生飲み続けなければならないのでは?」と不安に思う方も多いですが、当院では以下の目安をもとに、慎重な減薬・中止を行っています。
「一度始めたら一生飲み続けなければならないのでは?」と不安に思う方も多いですが、当院では以下の目安をもとに、慎重な減薬・中止を行っています。
- 減量の目安: 月の頭痛回数が4回以内、かつ寝込むような強い頭痛が起きない状態が数ヶ月続いていること。
- リバウンドへの対応: 減量の途中で頭痛がぶり返した場合は、決して無理をせず、一つ前の「安定していた量」に戻して再調整します。
今回の患者様は非常にスムーズな経過でしたが、お薬を卒業するまでには「1年半」という期間をかけてじっくりと脳の過敏性を鎮めていきました










