コラム

【症例報告】ほぼ毎日の片頭痛から卒業!自分に合う予防薬で見違えるほど軽くなった40代女性のケース

① 治療のゴール(結論)
「片頭痛の予防薬は、一度始めたら一生飲み続けなければいけないの?」と不安に思う方も多いかもしれません。しかし、適切な治療で頭痛がコントロールできれば、お薬を減らし、最終的には「卒業(終了)」することが可能です。
今回は、ほぼ毎日あった頭痛を克服し、無事にすべての予防薬をゼロにできた患者様の治療経過をご紹介します。

② 初診時の症状とご様子
  • 患者様:40代 女性
  • お悩み:35歳頃から頭痛が始まり、最近ではほぼ毎日頭痛がある。
  • 症状の特徴
    • 頭の片側だけでなく全体がズキズキと激しく痛む(※片頭痛は両側が痛むこともあります)。
    • 吐き気や嘔吐を伴い、痛む日は寝込んでしまう。
    • 光や音がうるさく感じられ、イライラ・煩わしさを感じる。
    • ひどい肩こりや首の痛みも併発している。
  • 市販薬の状況:市販の鎮痛薬(イブ)を月に10日ほど服用していたが、だんだん効かなくなってきた。
📊 初診時の頭痛支障度(HIT-6)
当院では、頭痛が日常生活にどれだけ支障を与えているかを調べる「HIT-6」という国際的な問診票(点数化)を用いて客観的に評価しています。
  • 初診時:63点(重度の支障)
    ※56点以上は「専門医による適切な治療が必要な深刻なレベル」とされています。ほぼ毎日寝込んでしまうほど、生活に大きな影響が出ていました。

③ 治療の経過:あきらめずに「合う薬」を探すプロセス
患者様の状態から「予防薬による治療」が必要と判断し、当院の治療スケジュールに沿って開始しました。片頭痛の予防薬は体質との相性があるため、効果を見極めながら慎重に調整していきます。
  • ステップ1:最初の3種類
    最初に試した3種類の予防薬は、残念ながら十分な効果が見られませんでした。
  • ステップ2:4種類目(HIT-6:56点)
    4種類目のお薬で少し効果が出始めましたが、まだ頭痛の波があり不安定な状態でした。
  • ステップ3:5〜6種類目の組み合わせ(HIT-6:48点 ➡ 38点 ➡ 36点)
    患者様と相談しながらお薬を切り替え、5種類目、6種類目の治療薬を組み合わせることで、ついに頭痛が劇的にコントロールできるようになりました。
日常生活への支障度(HIT-6)も、治療を重ねるごとに目に見えて改善していきました。
  • 63点(重度)➡ 56点48点38点36点(支障なし)

④ 治療のゴール:8ヶ月の継続、そして「卒業」へ
頭痛がしっかりコントロールされた安定状態が8ヶ月間持続したため、ここから少しずつお薬を減らす「減量ステップ」へと進みました。
そして本日、服用していた3種類の予防のお薬をすべて「ゼロ(0)」にすることができ、無事に頭痛治療を卒業されました!
現在は頭痛がほぼない状態を維持できており、今後はこのまま良い状態で推移していけると考えています。

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