
コラム
【福岡市博多区】群発頭痛の治療法について詳しく解説
群発頭痛は、「自殺頭痛」と形容されるほど強烈な痛みを伴う頭痛で、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
片側の目の奥を突き刺すような痛みが特徴で、1日に1〜3回、15分〜3時間程度の発作が、数週間から数か月にわたって続く「群発期」に集中して起こります。
痛みに加えて、涙・鼻水・目の充血・瞼の腫れなどの自律神経症状を伴うことも多く、激痛のあまりじっとしていられず、うろうろ歩き回る患者さんもいます。
この記事では、このつらい群発頭痛に対して、どのような治療法があるのか、また治療の進め方や予後についても詳しくご紹介します。
群発頭痛の治療は「急性期治療」と「予防治療」に分けられる
群発頭痛の治療は、大きく「急性期治療(発作を抑える治療)」と「予防治療(発作の頻度や強さを減らす治療)」の2つに分けられます。それぞれ症状の重さや生活への影響度に応じて、個別に選択・調整されます。
急性期治療(発作が起きたときの治療)
群発頭痛の発作は非常に強い痛みを伴うため、できるだけ早くその痛みを和らげることが治療の目的となります。
主に以下のような方法が用いられます。
スマトリプタン皮下注射
片頭痛治療薬として知られるスマトリプタンは、群発頭痛の治療にも用いられます。特にスマトリプタンの皮下注射は、発作の痛みを迅速に抑えることができるため、広く用いられています。
発症から早期に使用することで効果が高く、自己注射が可能なキットもあり、自宅や外出先でも使用できます。
なお1日の使用回数には上限があるほか、トリプタン系の内服や点鼻薬を同時に使うことはできないため、医師の説明をよく聞き使用します。
皮下注射以外に点鼻薬
注射に抵抗がある人や、注射器を使うのが難しい場合には点鼻薬が選択肢となります。鼻粘膜から薬が吸収され、皮下注射よりも効果は劣るものの、ある程度の即効性が期待できますが、保険適応外となります。
酸素吸入療法
医療機関または自宅で、医療用酸素を高流量(通常7〜10L/分)で15〜20分吸入することで、発作を抑える方法です。即効性があり、副作用も少ないことから、有効な治療法の一つとされています。使用には医師の処方と酸素機器の準備が必要ですが、在宅での管理が可能な点も大きなメリットです。
予防治療(発作の頻度や強さを減らす治療)
予防治療は、群発期に入った際の発作の回数や痛みの程度を軽減することを目的としています。急性期治療だけでは十分にコントロールできない場合に導入されることが多いです。
ベラパミル(カルシウム拮抗薬)
最も代表的な予防薬です。血管の収縮や興奮を抑える働きがあり、発作の頻度を減らす効果が期待されます。ただし、高用量を必要とすることが多く、心電図(ECG)での副作用チェックが定期的に必要となります。
ステロイド薬(プレドニゾロンなど)
短期間、特に群発期の初期に用いられることが多く、即効性があるため、発作が激しい初期には有効です。副作用を避けるために、漸減しながら短期間での使用が推奨されます。
炭酸リチウム
慢性群発頭痛で推奨される薬剤です。躁うつ病の治療にも用いられるため、副作用のリスクも検討しながら処方されます。
CGRP関連抗体薬
片頭痛治療で近年登場した注射薬で、2021年から群発頭痛にも適応が広がりつつあります。すべての患者に効果があるわけではありませんが、効果が得られた場合は予防の新たな選択肢となることが期待されています。
これらの治療は症状の重さや群発期の特徴に応じて、複数の薬剤や療法を組み合わせて行われます。医師としっかり相談しながら、ライフスタイルに合った治療プランを立てていくことが大切です。
治療の進め方
群発頭痛は典型的な症状であっても、片頭痛や副鼻腔炎などと間違えられることもあるため、頭痛外来などの専門医の受診がおすすめです。
診断後は、発作のタイミングや持続時間、発症頻度などを記録する「頭痛ダイアリー」をつけることで、治療の経過を評価しやすくなります。
症状の変化に応じて、薬の種類や量を調整することが可能になります。
群発頭痛の予後と付き合い方
現在のところ群発頭痛を完全に治す根本治療はありませんが、適切な治療により発作の頻度や重症度をコントロールすることは可能です。
多くの場合、群発期の発作を乗り越えれば無症状の「寛解期」に入りますが、次の群発期がいつ来るかわからない不安を抱える人も多いのが実情です。
そのため、発作がない期間にも生活習慣を見直したり、誘因となるアルコールや喫煙を避けるなどの工夫が大切です。
治療法を知ることが希望につながる
群発頭痛は非常につらい疾患ではありますが、治療法がないわけではありません。発作時の急性期治療と、予防のための治療を組み合わせることで、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
「治らない」と悲観するのではなく、「どう付き合っていくか」を前向きに考え、まずは専門医に相談し、自分に合った治療法を見つけていきましょう。
福岡市博多区にある「あきらめない頭痛クリニック」
千代県庁口駅から徒歩3分。福岡県福岡市博多区にある、あきらめない頭痛クリニックは頭痛に特化した診療を行っております。
診療のモットーは「一人ひとりのために」。
当院はあらゆる頭痛に対して多角的に原因追究を行い、根本から頭痛を治療することをめざすクリニックです。年齢を問わず、広く頭痛治療に取り組み、個々の頭痛に合わせたオーダーメイドの治療を提供しております。
「より良い有意義な人生を送っていただくための治療を絶対に諦めない」という思いをクリニック名に掲げ、多くの方に貢献できたらと思っています。
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